ファンダメンタルズ分析

決算書の見方がわかる!財務三表の重要ポイントをやさしく解説します

 

株式投資の勝率を上げたいのであれば、決算書の見方を覚え、近い将来を読み取る力を高めると良いでしょう。

 

決算書は、会社の現状と将来について具体的な数字で解説されている非常に重要なツール。

決算書の見方がわかると、投資先の企業の今後を占うことができるというわけです。

 

そこで今回は、決算書で重要となる「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の3つ(財務三表)のポイントについて解説していきます。

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決算書は大きく分けて2つ

上場会社・非上場会社問わず、企業は決算期に必ず決算書を作ります。

 

決算書にはその企業の今期の業績と、財務状況がきちんと掲載されており、客観的にその企業の特徴をつかむことができるのです。

上場会社の場合は、四半期ごとに決算書を出しています。

 

決算書は大きく分けて2種類あり、「決算短信」と「有価証券報告書」に分けられますが、上場会社の場合は双方とも公表されています。

 

決算書について詳しくない方にとっては違いがわからないと思いますので、それぞれの特徴から見ていきましょう。

決算短信

決算短信は、証券取引所に上場している企業全社が義務付けられている提出書類です。

 

決算書の中でも速報性があり、決算日から30日~45日後までに公表するようルール付けされています。

 

上場会社が自社で公表する決算のため、監査法人の審査が下りたものではありませんが、貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書等の数字についての内容に大きな違いはありません。

 

この決算短信の情報を有効活用している個人投資家は非常に多いです。

有価証券報告書

決算短信に対して、有価証券報告書は金融商品取引法によって定められている法的開示資料であり、監査法人からの承認をもらう必要があります。

 

基本的には決算日から3か月以内の提出が義務付けられており、遅延が起きる状況であれば、予め申告する必要があります。

 

 

決算短信よりも株主構成や役員情報、その他会社情報が詳細に記載されており、外部からの審査後の書類のため非常に信ぴょう性が高い資料です。

 

【ここだけチェック!】
  • 決算書は決算短信と有価証券報告書の2種類がある
  • 決算短信は速報性、有価証券報告書は信ぴょう性がある
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決算書で重要な財務三表の見方

決算書を実際に覗いてみると、訳が分からないという方も多いでしょうか。

実は決算書の全てに目を通す必要はなく、投資家がチェックするべき書類・項目は決まっています。

 

この後1つづ取り上げていきます、「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の3つ(財務三表)を抑えておくと問題無いでしょう。

貸借対照表

貸借対照表は、その企業の決算日における財務状況を示しています。

 

簡単に言えばお財布状況を示しており、ここでの項目は大きく分けて「資産」、「負債」、「純資産」に分けられます。

 

資産はその名の通り、価値があるものが区分けされていて、現金や株式、土地や建物から自動車等が該当します。

負債は返さないといけないものが区分けされており、借入金や社債等が該当します。

純資産はその企業の返済する必要のない資産にあたり、一般的に資本金や利益剰余金が該当します。

 

イメージとしては、資産が1,000万円、負債が500万円とすれば、純資産が500万円となります。

財務面で健全な企業はこの純資産が大きいのが特徴です。

 

貸借対照表のポイントとしては「自己資本比率」をチェックすることをお勧めします。

この指標は、純資産を負債で除した場合に出た比率が高ければ高いほど財務健全性が高いというものです。

 

一概に負債が多いのがいけない訳ではありませんが、株式投資をする際に経営が不安定な企業に投資をしては元金が返ってこないリスクがありますので、イメージとして「50%以上」の企業を注目することがよいでしょう。

 

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【わかる!貸借対照表(BS)の見方と読み方をわかりやすく解説】

損益計算書

損益計算書は、その企業の決算期においてどれだけ稼いだか」を表す成績表です。

 

順番として、まず収入を得た全額分の「売上高」から、原価を差し引いた「売上総利益」を計算します。

そこから営業コストを差し引いた「営業利益」、営業外で獲得および出費した分を差し引いた「経常利益」、そして不意な損益を加味した「当期純利益」といった形で計算していきます。

 

ここで言う営業利益は「本業がもうかっているかどうか」を示すものです。

株式投資においては事業として成長している企業に投資を行うことが重要であるため、営業利益の水準と背景は抑えておきましょう。

 

中でもチェックすべきポイントは「売上高営業利益率」です。

営業利益を売上高で除した数字であり、ここで本業においてどれだけ利益につなげられているかをチェックすることができます。

 

一般的に10%以上を超えていると優れていると言われています。

 

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キャッシュフロー計算書

近年最も注目されている決算項目のキャッシュフロー計算書は「現金の流れ」を示してます。

 

キャッシュフロー計算書は、以下3つで構成されています。

  • 営業によって増減した現金を測る「営業キャッシュフロー」
  • 投資を行う際の現金の増減を測る「投資キャッシュフロー」
  • 借入や配当支払いなどの資本に寄与する現金増減を測る「財務キャッシュフロー」

 

とくに私たち投資家がチェックすべき項目は「営業キャッシュフロー」です。

 

営業キャッシュフローがプラスということは本業で現金を獲得できていることを示し、本業の好調さを表しています。

前年よりも進捗していれば尚良いでしょう。

 

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財務三表の数字は連動している

決算書の数字は3つとも連動しており、独立したものはありません。

 

 

財政状況を示した貸借対照表と、経営成績を示す損益計算書については古くから活用されてきましたが、キャッシュフロー計算書が誕生したことで、その会社の現金と借金の状況が明らかになりました。

 

従って、決算書を見る際には以上の3つ(財務三表)を必ず見比べながらチェックしていきましょう。

 

【ここだけチェック!】
  • 企業に投資をする上で財務三表のチェックは欠かせません
  • キャッシュフロー計算書を中心に財務三表をチェックしよう
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まとめ

決算書については非常に堅苦しいイメージを持たれがちで、個人投資家の大半が見ていないというのが現状です。

 

しかしながら、決算書の見方がわかればシンプルに現状や将来を読み解け、その分株式投資で有利にたつことができます。

また、何気なく調べた企業の決算書の中に、隠れた優良企業を見つけることも大いにあり得るでしょう。

 

決算書を蔑ろにせず、様々な決算書を眺めて慣れていきましょう!

 

 

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