株の基礎知識

自分に合った投資スタイルを選ぼう!様々な運用方法をご紹介

一言に「株式投資」と言っても、様々な投資スタイルがあります。

 

株主優待や配当金を目的としたロングスパンの長期投資か、短い時間で利幅を稼ぐ短期投資なのか。

 

各々のライフスタイルと株に投資出来る予算の関係で、投資法や戦術が大きく変わってきます

 

どのような投資法があって、どのくらいの資金が必要なのかを理解し、自分はどの投資スタイルに向いているかを導いていきましょう。

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デイトレード

株式投資というと、「デイトレ」ことデイトレード投資が一番有名ではないでしょうか。

 

デイトレードとは、一日の中で売買を終わらせることであり、買った株を翌日に持ち越さないスタイルを指します。

 

株式市場が空いている時間は平日の午前9時から11時30分、ランチタイムを挟み12時半から15時までなのですが、この時間内で買い時・売り時を見極めます。

銘柄選び動きやクセを把握する直感力が勝敗を分けることが多くなります。

 

デイトレードの中でも上級テクニックとして、数秒や数十秒で売買を完結する「スキャルピング」という投資スタイルをもあります。

 

デイトレよりも早い決断力と多額の資金を必要とします。

このスキャルピングスタイルは、資産数十億以上を築きあげた有名投資家の「テスタ」さんが最も得意とする手法です。

 

いずれにせよ、デイトレードは「株に割ける時間があること」が大前提であり、時間・お金(資金)・素質(性格)の三拍子が揃って初めて成立する投資スタイルです。

 

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デイトレのメリット

買っても負けても株を翌日に持ち越さないデイトレは、急な政治的悪材料の影響を受けないことが最大のメリットです。

 

2018年の年明け早々に北朝鮮のミサイル問題が多発したことは記憶に新しい事例ですが、国際レベルの時事問題は株価全体に影響が出やすくなります。

株を翌日に持ち越さないということは、何が起こるか分からない悪材料をリスクヘッジすることが出来ます。

 

また、早い段階で勝敗を決めるので資金効率がよく、一つの銘柄に大事な資金を拘束されることがありません。

なので1回の負けを1日で取り返すことも十分可能ですし、幾度となくチャンスを掴むことが出来ます。

 

デイトレに向いている銘柄と言えば、銀行や自動車株のような落ち着いた銘柄よりも、バイオやゲームのような荒い動きを見せるセクターが向いています。

デイトレのデメリット

デイトレは、瞬時の判断力と決断力を必要としますので、市場が開いている間はチャートから離れることができず、肉体精神ともに疲れます

 

また、頻繁に売買を行うので、手数料が膨れ上がり、微々たる利益では手数料でペイされてしまう可能性もあります。

 

松井証券など「一日定額制(手数料が一定)」を導入している会社を利用しましょう

 

株は「安く買って高く売る」ことで利益を得るのですが、デイトレの場合、この利幅が狭くなってしまいがちです。

1日の株価には値幅制限があるので、どれだけ頑張っても値幅制限以上(ストップ高)の利幅を得ることが出来ません。

 

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デイトレに向いてる人はどんな人?

デイトレが「出来る人」と「向いている人」の2つの視点で考えてみます。

デイトレは平日の9時から夕方15時までの間で行いますので、まず時間に融通が効くことが大前提です。

 

日中忙しく働いているサラリーマンや、小さなお子様を持つ主婦の方など、自分のタイミングで売買することができない人は機会損失に当たりやすいのであまりオススメしません。

 

したがって、デイトレの出来る人とはざっくりと「日中時間が余っている人」です。

しかし、時間があるからといってデイトレに向いているかと言うとそうではなく、出来る向いているは違います。

 

デイトレは瞬時の判断力決断力を要します。

銘柄選びや買い時・売り時等、一瞬の迷いが機会を失ったり思わぬ損失が出てしまったりします。

 

悩みやすい人は、プロが多く活躍しているデイトレ相場で勝ち抜くことは難しいでしょう。

物事を瞬時に判断できる人や、野生の勘のようなものが働く人はデイトレーダーの素質があると言えるのかもしれません。

 

スイングトレード

短期でも長期でもないスイングトレードは数日かけて売買を完結する手法で、多くの個人投資家が行っているスタイルです。

 

ずっと画面に張り付かなくても、スマホやタブレットだけで手軽に売買出来るので副業がてらに株で利益を得ることも出来ます。

 

スイングトレードより長く長期ほどロングスパンでない手法を「ポジショントレード」と呼びます。

ポジショントレードは、数週間から数ヶ月かけて適宜銘柄を入れ替えて投資を行うスタイルです。

 

有名投資家の「RING」さんなど、もともと会社員で株を始めた方が多く使っているスタイルがスイングトレード。

有名投資家の中でも最初はスイングから始めた方も多くいらっしゃいます。

スイングトレードのメリット

デイトレのように画面に張り付かなくていいスイングトレードは、比較的誰でもトライしやすいスタイルです。

 

今はスマホアプリ1つで株を売買出来るので、仕事や家事が終わった後にゆっくり銘柄選びが出来たり、忙しければ指値・ロスカット(損切り)ラインを逆指ししておくことで本業に打ち込むことが出来ます。

 

チャートを読めるようになってくると、上昇気流に乗れそうな銘柄を見極めることが出来ます。

日数かけて上昇する銘柄に出会えることができれば、スイングトレードはデイトレよりも多額の利益を得ることも出来るでしょう。

 

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スイングトレードのデメリット

買った株を次の日に持ち越すので、予想外の悪材料が出た場合に大きな損失を被る恐れがあります。

 

銘柄自体に悪材料が無くても、大きな時事問題で株価全体が下がることもありますので、デイトレよりリスクは大きくなるでしょう。

また、スイングトレードの一番の敵は「己の欲」です。

 

欲に打ち勝つというのはどのスタイルにも言える話ですが、人間の根本的心理で一番苦しくなるスタイルがこのスイングトレードです。

数日とは言え、比較的短期間での売買になりますので、目先の株価に一喜一憂してしまいがち。

 

まだ上がるはずの銘柄を利益確定してしまって悔しい思いをしたり、下がった時に「戻るかもしれない」という淡い期待を込めてなかなか損切りが出来ずに大きな含み損を抱えた話は多いです。

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スイングトレードに向いてる人はどんな人?

会社員でも主婦の人でも比較的取り組みやすいスイングトレードですが、必要とするものはチャートの分析力と値上がり相場の銘柄を見つける探索力です。

 

初心者でチャートの見方が分からない状態で、流行り株や話題になっている株を手当たり次第にあたっていては損をする可能性がとても高いでしょう。

 

最低限のテクニカル分析が出来て、流行りに惑わされない方がスイングトレードに向いているのではないでしょうか。

 

逆に日中の市場が動いている間、株価に対して過敏に反応してしまう方がスイングトレードを行うと大きなストレスを感じてしまうかもしれません。

何事に対しても、頭の切り替えが上手い方には理想的なスタイルとなります。

 

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長期投資(インカムゲイン)

長期投資とは、株主優待や配当金(インカムゲイン)収入を目的とした投資方法でもあります。

一般的に「NISA(ニーサ)」や「iDeCo(イデコ)」長期投資向けの制度です。

 

1年から数年またはそれ以上保有するので、頻繁に売買することはなく、まとまった資金が集まったら株主優待銘柄や配当金銘柄に貯金感覚で投資するスタイルです。

 

投資雑誌に度々登場する「www9945」さんは代表する長期投資家。

現在は3億円以上の資産を高配当銘柄にシフトし、年間850万以上の配当金で悠々自適な暮らしをしているそうです。

 

このように、一時はデイトレやスイングで資産を倍増させ、その資産を再投資して配当金という不労所得を得て生活している人は少なくありません。

 

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長期投資のメリット

配当金株主優待を貰えるだけでなく、思わぬ値上がりで「寝かせておいたら2倍になってた」なんて話もザラに転がっているのが長期投資のメリットです。

 

目先の株価に惑わされることがないので、プライベートの時間も確保しやすく血眼になって勉強や銘柄探しをする必要もありません

 

また、頻繁に売買しなくても「配当金」という収入が自動的に入ります。

例えば、100万円の投資で年2%の配当金を出す銘柄を選べば、毎年2万円の配当金が貰えますので、普通預金の金利では考えられない金額です。

 

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長期投資のデメリット

高配当株を長期的に寝かせておいたら業績不良で減配されてしまい、株価が大暴落してしまったということもあります。

一番最悪の場合は、上場廃止になるリスクも背負うことになります。

 

投資期間が長くなればなるほどリスクが大きくなるので、「長期投資は何もしなくていい」わけではなく、最低限持ち株の決算や見通し等のIR情報には目を通すことが望ましいでしょう。

 

また、銘柄選びに失敗してしまい最終的に損切りで終わった場合、お金だけではなくその間に投資をしていた時間もロスすることになります。

 

長期投資の場合はギャンブル性の高い新興市場よりも、東証一部の大型株で安定した銘柄を選んだほうが良いでしょう。

長期投資に向いてる人はどんな人?

「普通預金に眠っている不急のお金を少し運用してみたいな」という方に長期投資はピッタリです。

 

普通預金のお金を少しでも増やしたい。

でも、めんどくさいことは避けたいという人は、高配当株を長期で持つことで利息の何倍以上の配当金を得ることが出来ます。

 

運用に興味はあるけど、株とか分からないし銘柄選びなんてやっている時間がないという人は、行や証券会社にお任せする投資信託を利用してみることもオススメです。

 

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株主優待狙い

株主優待狙いも長期投資の1つで、主に主婦層に人気の投資法です。

 

テレビでよく登場している優待名人の桐谷広人さんは日本を代表する優待投資家ですね。

株主優待で生活のほとんどを賄うほど株主優待銘柄を保有しており、優待で手に入れた自転車で颯爽を走る姿は様々なメディアでも取り上げられています。

 

そもそも株主優待という制度は国内のみ適用で、海外に優待の発送は行っていません。

そのため優待銘柄の購入者は、ほぼ日本の個人投資家であることが多いのです。

 

株主優待狙いの場合、多額の資金を用意しなくても手元にある10万円程度で、知識がない方でもすぐに始めることが出来ます

 

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株主優待のメリット

テクニカル分析キャッシュフローなんて言葉を知らなくてもトライ出来る株主優待投資。

 

もらった優待を上手く使うことで生活費や食費を浮かせたり、金券(クオカード等)で買い物出来たりします。

また、株で得た利益や配当金には2割の税金が課税されてしまいますが、株主優待には税金がかかりません。

 

お金同様として使える優待や金券は株主優待銘柄の中でも強い人気があり、一時的な大きな下落があっても、買い支えが入りやすいので暴落する可能性が低いことも大きなメリットです。

株主優待のデメリット

株主優待は、企業から株主に贈るプレゼントです。

「株主になってくれてありがとう」という気持ちのようなものですので、義務ではありません。

 

なので、業績が悪化した時に優待内容が改悪されたり、最悪の場合優待制度も廃止する可能性もあります。

 

優待が充実していた銘柄ほど廃止・改悪があった場合個人投資家がまとまって売りに出てしまうので、株価が暴落し、最終的に損切りで終わることも十分ありえます。

また、株主優待には使用期限が設けられていることが多くあります。

 

せっかく優待をもらっても、近くに店舗がなかったり使い道がなければ優待の意味を持ちません。

株主優待に向いてる人はどんな人?

とにかくお得・節約・貯金が大好き!という方は、優待目当ての投資に向いているでしょう。

 

テクニカルなど難しいことをきちんと理解していなくとも、株主優待を貰うための最低限の知識さえ身につけておけば、どなたでも取り組みやすい内容となっています。

 

株主優待は貰いすぎると、いつどこから貰ったか分からなくなってしまい、結局使い切れず紙切れとなってしまう可能性があります。

 

貰った株主優待を使用期限までに使い切るなど管理能力に優れた人は、株主優待の恩恵を最大限に受けることが出来るでしょう。

 

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まとめ

短期・中期・長期、同じ株式投資でも全く違うスタイルがあります。

 

どのスタイルにも言えることですが「株式投資に向いている人」とは、「お金と向き合える」、「投資に興味があり勉強も苦ではない」という人ではないでしょうか。

 

株というものはとても深く、たまに天邪鬼で、どれだけ勉強してもゴールが遠く、深いものになっています。

 

1つ1つを解決することに楽しさを覚える人が本当に向いているのでしょう。

 

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