株の基礎知識

るいとう(株式累積投資)なら少額で欲しかった銘柄が買える!その仕組みとメリット・デメリット

ここ最近、年金問題で将来年金の支給が無くなる可能性があると言われている中、老後の資産を確保するために若い間に資産運用をして将来に備えようという声が上がってきています。

 

しかし、それじゃあ資産運用を始めてみようかなと思っても、やり方が分からないし、株を買ったとしても大損する可能性もある。

それ以前に株を買う資金も多く持ってないし、困りますよね。

 

今回は、毎月少しずつ資金を積み立てて資産を運用させる「るいとう(株式累積投資)」という投資方法についてお話します。

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るいとう(株式累積投資)の仕組みを知ろう!

小額から始められる「るいとう」とはどういう仕組みなのでしょうか。

「るいとう」とは

るいとうは株式投資の方法の1つで、正式名称は「株式累積投資」ですが、略称して「るいとう」と呼ばれています。

 

株式投資といえば、ある企業の株を1単元(100株、もしくは1,000株)購入するイメージですよね?

しかし、株を1単元購入しようとすれば、大手企業であれば1株5,000円や10,000円もするので何十万から何百万の資金が必要となってきます。

 

一方、るいとうは株式投資の方法の1つですが、株を1単元購入するのではなく、株が1単元になるまで、毎月10,000円以上で資金を積み立てて、資産運用を行う投資方法になります。

すなわち、資金が少ない方でも無理なくできる資産運用を行えるのです。

 

しかし、るいとうができる証券会社は限られていて、さらに、投資対象は証券会社が選んだ銘柄に限定されるので注意しましょう。

ドル・コスト平均法でリスク分散をしよう!

「ドル・コスト平均法」という投資方法を耳にした事はありますでしょうか。

 

ドル・コスト平均法は、株を毎月決まった額で買い付けて、平均取得単価を低く抑える方法です。

つまり、株価が安い時にはたくさん株を購入でき、逆に株価が高い時にはあまり株を購入できないという事になります。

 

投資シュミレーション表をご覧ください。

1月 2月 3月 4月 4ヶ月(合計)
投資金額 10,000円 10,000円 10,000円 10,000円 40,000円
株価 1,000円 2,000円 500円 1,000円 約890円
購入株数 10株 5株 20株 10株 45株

1月~4月の4ヶ月、A企業の株を毎月10,000円の一定金額で購入します。

 

4ヶ月の間で1番高い株価が2月の2,000円、1番低い株価が3月の500円になります。

2月と3月の購入株数を見ると、5株と20株で大きな差があるのが分かりますね。

 

4ヶ月間の株の平均取得単価は、40,000円÷45株≒890円になります。

 

このように、株価が高い時には少なく、株価が安い時には多く株を購入する事によって株の平均取得単価を低く抑える事ができます。

 

【ここだけチェック!】
  • るいとうは資金が少なくても出来る投資方法である
  • るいとうが出来る銘柄は、証券会社によって限られている
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あなたはどっち?

株式投資のスタイルは人それぞれ異なります。

るいとうは一体どういう人に向いていて、どういう人には向いていないのでしょうか。

「るいとう」に向いている人の5つの特徴

1.少額資金から株式投資を始めたい人

株式投資を始めたいけど資金が少ない事が原因で株式投資を諦めていた人も、るいとうは毎月10,000円から気軽にできる投資方法です。

 

2.企業情報等を調べる時間が取れない人

3.毎日株価の動きをチェックできない人

2と3に共通して言えるのが、普段仕事をしている人にとってはなかなか株式投資に時間をかけられません。

るいとうで毎月決めた日に一定金額を積み立てる投資方法なので、時間を気にせず株式投資が出来ます。

 

4.株を売買するタイミングが分からない人

株式投資は株価が安い時に買って、株価が高くなった時に売って利益を得る投資方法です。

しかし、ここの企業の株価がそろそろ上がるなと思って買った株が逆に下がってしまい、損失が出てしまう可能性も大いにありえます。

一方るいとうは、株価の動きに左右されず、毎月一定金額を積み立てる、極めて簡単な投資方法と言えるでしょう。

 

5.中長期で投資を行いたい人

るいとうは、毎月一定金額を積み立てる投資方法なので、時間がかかる資産運用となります。

ゆっくり慌てず資産運用させたい人にはおススメな投資方法です。

「るいとう」に向いていない人の5つの特徴

1.短期間で利益を出したい人

短期間で利益を出したい人は、るいとうには向いていません。

るいとうは、中長期型の投資方法となります。

 

2.色んなジャンルの銘柄の株を購入したい人

るいとうは投資できる銘柄が限定されているため、色んな銘柄の株を購入したい人は、残念ながらるいとうには向いていません。

 

3.株主優待を受けたい人

株主優待を受ける権利は、1単元以上の株を保有していないともらう事が出来なくなっています。

 

4.株を売買するタイミングを自分で見極めたい人

るいとうは、株価が安くても高くても一定金額を積み立てる投資方法です。

株価が安い時に買ったり、株価が高い時に売ったり、売買するタイミングを自分で判断したい人は、るいとうには向いていません。

 

5.手数料を支払いたくない人

るいとうは、口座の管理料などの手数料がかかってしまうため、手数料を支払いたくない人はるいとうには向いていません。

 

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  • るいとうは、株式投資初心者には分かりやすい投資方法の1つ
  • ある程度株式投資の知識を持っていて全て自分で株式投資をしたい人は、るいとうには向いていない
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「るいとう」のメリット・デメリット

るいとうのメリット・デメリットを見ていきましょう。

「るいとう」の5つのメリット

  • 1.少ない資産で始められる
  • 2.仕事や家事で忙しい人も時間にとらわれず、始められる
  • 3.資産運用は証券会社が代行してくれる
  • 4.毎月一定金額を積み立てる事により、株の平均取得単価を低くできる
  • 5.株式投資が初めての人でも簡単にできる

 

「るいとう」の5つのデメリット

  • 1.るいとうを取り扱っている証券会社が少ない
  • 2.投資対象の銘柄が限定されてしまう
  • 3.短期間では利益が出にくい
  • 4.証券会社に手数料を支払わないといけない
  • 5.単元に達するまで積み立てないと自分名義の持ち株にならない

 

【ここだけチェック!】
  • るいとうは少額から始められて運用は証券会社に任せられる
  • るいとうを取扱っている証券会社や、購入できる銘柄が少ない

 

「るいとう」を始めるには?

るいとうを始めたい方は以下の証券会社をチェックしておきましょう。

また、類似サービスも御座いますのでお持ちの証券口座のサービスをご確認下さい。

「るいとう」を取り扱っている証券会社は少ない

これまでにも何度かお話させて頂きましたが、るいとうを取り扱っている証券会社は少ない状況となっています。

 

るいとうをするのであれば、るいとうを取り扱っている証券会社の口座を開設する必要があります。

 

さらに、るいとうは証券会社に対して口座の管理料など手数料を支払わなければなりませんが、手数料も証券会社によって異なるので口座を開設する前に確認しておきましょう。

証券会社 SMBC日興証券 野村証券 大和証券
口座管理手数料(※1) 0円(無料) 0円(無料) 3,240円(税込み)
売買手数料 (※2) 1.2420% 1.1880% 1.2420%

※1 1年間でかかる手数料となっています。
※2 1回の売買取引の約定代金が100万円以下の場合

 

るいとうを取り扱っている証券会社は、よく耳にする大手の証券会社となります。

 

表を見て頂くと、大和証券以外が口座管理手数料が0円となっており、コストパフォーマンスは良いと言えるでしょう。

さらに、売買手数料はSMBC日興証券と大和証券が同率で、野村証券が1番低く設定されています。

 

この3社で比較した場合、野村証券でるいとうを行うのが1番コストを節約出来ることとなります。

「るいとう」によく似た商品が他にもある

単元未満株取引

単元未満株取引は、1株単位で購入が可能なので資金が少なくても始められる投資方法です。

 

投資できる銘柄は、るいとうとは異なり、ほぼ上場している銘柄の株を購入する事ができます。

 

さらにるいとうと異なる点は、単元未満株取引の場合、1単元に達していなくても、持ち株の名義が自分名義になります。

しかし、るいとう同様、手数料は発生してくるので注意しましょう。

 

ミニ株

ミニ株は、最低単元の1/10で株を購入する事が出来ますので、100株が最低単元であれば、10株単位で購入出来るという事になります。

 

また、ミニ株はるいとうと同様、投資できる銘柄が限定されていて、手数料は単元未満株取引よりも高く設定されています。

 

さらに、購入した株が単元に達するまでは証券会社の名義です。

しかし、ミニ株も少ない資金で投資できる、株式投資が初心者の方にもおススメの投資方法です。

 

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まとめ

株式投資は敷居が高い印象を持たれている人も大勢いらっしゃるかもしれませんが、るいとうのように小額資金でも株式投資が始められる商品がいくつかあります。

 

使いやすいネット証券の各サービスを比較して、ご自身に合った口座を開設することが大切です。

 

無理なく、毎月貯蓄をしている感覚で将来の資金作りを始めてみましょう。

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