絶対読んで欲しい編集部おすすめ記事4選!
もし「どのような経済状況でも、利益をあげられるように運用する」という投資信託があったら、皆さんはどうしますか?
とても魅力的なファンドと感じ、ぜひ投資したいと思うのではないでしょうか。
実は「絶対収益追求型」という投資信託があり、実際に投資することができます。
この絶対収益追求型ファンドに投資しておけば、何も考えなくても資産が増えると考えがちですが、実際の運用成績を見るとそのようにはなっていません。
絶対収益追求型ファンドでも、事前の情報収集と運用状況のチェックが欠かせません。
今回は、絶対収益追求型ファンドの特徴や投資する際のポイントなど解説します。
>>【無料】ゼロから安定して稼ぎ続ける投資家育成講座をタダで学ぶ目次
絶対収益追求型ファンドとは?
はじめに、絶対収益追求型の投資信託とはどのような商品なのかという点から解説していきます。
相場の状況にかかわらず常に収益をあげることを目指す
絶対収益追求型ファンドは、さまざまな投資手法を駆使して、常に収益をあげることを目指すファンドです。
収益を目指す投資信託として思い浮かぶのはアクティブファンドだと思いますが、アクティブファンドはベンチマークを上回ることを目標とする投資信託です。
このためインデックスファンドが損失を出している場合、アクティブファンドの運用成績はインデックスファンドを上回ってさえいれば、損失を出しても問題ないと評価されます。
一方で絶対収益追求型ファンドは、相場がいかなる状況であっても収益を上げることが目標とされます。
▼おすすめ記事
【投資信託のインデックスファンドってどうなの?特徴と選ぶポイント】
相場の下落局面でも利益を出せる
絶対収益追求型ファンドは、相場の下落局面でも利益を出せることがメリットです。
インデックスファンドやアクティブファンドでは損失となる場合でも、運用成績をプラスにすることができる、頼もしいファンドでもあります。
▼おすすめ記事
【アクティブ型投資信託の特徴とは?良いファンドを選ぶポイントを解説します】
あくまでも投資信託なので「必ず儲かるファンド」ではない
絶対収益追求型の投資信託は常に収益を目指すことを目標としますが、これは利益を確約するわけではありません。
そもそも投資信託ですから、儲かるという保証はありません。
従って「絶対収益の獲得を目指す」などの文言に飛びつかず、運用成績などのチェックを行い、自己責任で投資することが求められます。
これは窓口などで説明や勧誘を受けた場合でも同じですから、よく認識しておきましょう。
- 絶対収益追求型の投資信託は常に収益を目指すファンド
- 儲かることを保証する商品ではない
絶対収益追求型ファンドが収益をあげる仕組み
絶対収益追求型の投資信託は、他のファンドとは異なる方法を用いて収益を目指します。
その方法について解説していきます。
ロング・ショート戦略を活用する
絶対収益型の投資信託では、ロング・ショート戦略といった文字を頻繁に見かけます。
一例として、株式に投資する場合を考えてみましょう。
ロング・ショート戦略とは以下の投資方法を指し、売買の差額を収益とする手法です。
- ロング戦略は株式を買って値上がりを待ち、高く売って収益を得る手法
- ショート戦略は株式を売って値下がりを待ち、安く買い戻して収益を得る方法
しかし絶対収益型の投資信託では、ロング戦略とショート戦略を適切に組み合わせることで、相場の上昇時・下落時にかかわらず利益を出すことが可能となります。
さまざまな金融商品に投資する
絶対収益型ファンドの投資先はさまざまです。
ファンドの投資先には、主に以下の4つがあげられます。
- 国内株式
- 海外株式
- 株価指数先物取引(TOPIX先物など)
- 株式の派生商品(株式をもとにしたファンドなど)
それぞれのファンドの投資先は、運用報告書などで確認することができます。
相場が上昇している時は他ファンドよりも運用成績が劣る傾向
ここまで説明した通り、絶対収益型ファンドは相場の上昇時に利益が出る金融商品と、相場の下落時に利益が出る金融商品を組み合わせて運用しています。
従って、相場の上昇時でもロング戦略に対応した金融商品ばかりで運用するわけではなく、ある程度まではショート戦略に対応した商品が残ることになります。
このような運用状況であるため、他のアクティブファンドやインデックスファンドよりも運用成績が劣ることにも繋がります。
- 絶対収益追求型の投資信託はロング・ショート戦略を活用することで、どのような相場でも利益を目指すファンド
スポンサードサーチ
絶対収益追求型ファンドの商品について
絶対収益追求型の商品はどれだけあるのか、また手数料は高いのかは気になるところですから、ここで解説します。
絶対収益追求型ファンドの商品数は多くない
絶対収益追求型ファンドの商品数は限られています。
モーニングスターでは「ヘッジファンド」に分類されていますから、このなかから探すことが効率的です。
「絶対収益」「絶対的なリターン」などがキーワードとなりますから、商品名やファンドの特色、商品説明などから探してみましょう。
また、目論見書で確認することも可能で、該当するファンドには「絶対収益追求型」と記載されています。
手数料率はさまざま
絶対収益追求型ファンドの手数料率は、ファンドにより大きく異なります。
信託報酬率が2%を超えるファンドも多い一方、無料のノーロードファンドもあります。
手数料率は多くのアクティブファンドと比べると高めですが、群を抜いて高いわけでもありません。
従って、絶対収益追求型ファンドだからといって手数料の高さに身構える必要はありません。
また、購入時手数料は証券会社等により異なりますから、手数料の安い購入箇所が見つかれば、より安価な費用で投資できます。
▼おすすめ記事
【ノーロード投資信託は本当にお得か?メリットと注意点を解説】
- 絶対収益追求型ファンドはヘッジファンドに分類される
- 手数料率はファンドにより様々なので確認が必要
絶対収益追求型ファンドの運用成績
絶対収益追求型ファンドに投資する際には、運用成績も大変気になるところです。
どのような状況になっているか解説します。
運用成績はファンド次第で異なり常にプラスになるとは限らない
絶対収益追求型ファンドの運用成績は、ファンドにより大きく異なります。
常に収益をあげることを目標とする投資信託ですが、運用成績が常にプラスになるとは限りません。
実際に各ファンドの運用成績を見ると、順調に上昇を続けるファンドもありますが、横ばいや下落傾向のファンドも少なくありません。
このため、絶対収益追求型ファンドの場合でも、運用成績の比較など商品選びは大切です。
過去の運用成績は将来を保証しない
絶対収益追求型ファンドに投資する場合は、もう1つ注意が必要な点があります。
それは、過去の運用成績が良いからといって将来も必ず利益が出るとは限らないということです。
事実、基準価額が順調に上昇を続けていても途中で頭打ちになったり、逆に大きく値下がりしても上昇に転じるファンドはあります。
このため絶対収益追求型ファンドといえども、投資は自己責任で行いましょう。
▼おすすめ記事
【ヘッジファンドの最低投資額は?歴史や投資戦略・運用成績まとめ】
- 絶対収益追求型ファンドの運用成績は商品により異なる
- 将来も必ずプラスになるとは限らない
スポンサードサーチ
絶対収益追求型ファンドに投資する際のポイント
絶対収益追求型ファンドは魅力的な商品ですが、投資する際にはいくつかのポイントがあります。
中長期投資向きだが10年程度で償還期日を迎えるファンドが多い
絶対収益追求型ファンドは相場の状況にかかわらず収益を目指すファンドであり、基準価額が数年にわたって上昇を続けている商品もあります。
このようなファンドは絶対収益追求型のメリットを生かしたものですから、中長期の投資に向いています。
但し、商品の設定日から10年程度で償還期日を迎えるファンドが多くなっています。
もし運用中に償還期日を迎えると、その日に強制的に運用が終了した上で利益や損失額が確定し、投資したお金は後日返還されることになります。
従って、多額の含み損を出していた場合でも値上がりを待つことはできず、損失が確定してしまいます。
このため中長期の投資を考えている場合は、償還期日の近いファンドへの投資は避ける方が安心です。
投資先の範囲を必ず確認しよう
絶対収益追求型ファンドの投資先は、商品により大変異なります。
国内株式に投資するファンドも多いですが、なかには海外の株式や株式関連の派生商品といった、広範囲に投資する商品もあります。
事前に運用報告書などでファンドの投資先を確認しておきましょう。
▼おすすめ記事
【投資信託の種類によって投資先は異なる!種類ごとのポイントを解説】
ベンチマークを上回る運用成績となっているかチェック
絶対収益追求型ファンドに投資する場合は、定期的に運用成績を確認しておきましょう。
もし信託報酬などの手数料を含めた運用成績がベンチマーク以下であれば、インデックスファンドに投資した方が良いことになります。
特に相場が上昇基調の場合は、絶対収益追求型ファンドの運用成績は相対的に悪くなる傾向にありますから、インデックスファンドなどへの投資も検討してください。
▼おすすめ記事
【投資信託をはじめる前に!メリット・デメリットを押さえておこう】
- 絶対収益追求型ファンドは中長期の投資に向いている
- 運用成績は定期的にチェックすることが大切
まとめ
絶対収益追求型の投資信託は、相場の下落局面でも収益を出すことができるとされています。
理論上は常に収益を上げられる頼もしいファンドに見えますが、実際の運用成績を見ると、損失を出している場合も少なからずあります。
このため「常に利益を上げられる」という文言に飛びつくことは、大きな損失につながる恐れがありますから望ましくありません。
投資における選択肢の1つと考え、運用成績やファンドの仕組みをよくチェックしてから申し込むと、よい運用成績も期待できます。
絶対読んで欲しいおすすめ記事!
いいね!しよう
情報を受け取れます