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「日本はもう成長は望めない。これからは海外投資!」
という主張をする方も、ときおり見かけます。
しかしよく調べると、日本国内でも成長している企業はあります。
SBIアセットマネジメントが運用する「小型成長株ファンドジェイクール」(以下、ジェイクールと略)は、国内の成長企業に投資するファンドであり、高い収益をあげています。
今回は、ジェイクールの特徴や運用成績、コストなど投資する際のポイントについて解説していきます。
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ジェイクールの特徴はどの点にあるのか確認していきましょう。
SBIアセットマネジメントが投資顧問会社の助言を受けて運用
ジェイクールの運用は、SBIアセットマネジメントが行っています。
運用に際しては、投資顧問会社であるエンジェルジャパン・アセットマネジメントの助言を受けています。
エンジェルジャパン・アセットマネジメントは、中小型成長株運用に特化した投資顧問会社であり、有益なアドバイスが好調な運用成績に反映されています。
株式公開3年以内の高成長企業に投資
ジェイクールは原則として、株式公開後3年以内の中小型株式を投資対象とするファンドです。
このため、資産構成のうち93%は国内株式となっていることが特徴です。
運用会社のSBIアセットマネジメントによると、以下の点がファンドの特色となっています。
新規公開という、いわば「第2の創業期」を成長の契機として、新たに成長を加速する、企業家精神に溢れた「次代を拓く革新高成長企業」に厳選投資します。
SBI小型成長株ファンド ジェイクール 交付目論見書|SBIアセットマネジメント(http://www.sbiam.co.jp/fund/pdf/8931105C_jcool_koufu_20180323.pdf)
投資家から注目されているファンド
ジェイクールは運用成績が好調なため、投資家に注目されているファンドです。
事実、ジェイクールの純資産総額は2017年12月から2018年1月にかけて4,500億円前後、比率にして40%の増加を果たしました。
また、2016年12月23日から2017年12月22日までの第12期決算において、基準価額は1年間で89.4%も上昇しています。
好調な運用成績により、投資家から多くの資金を集めたファンドと言えるでしょう。
2018年4月以降、新規購入受付は停止中
ジェイクールは資産残高の増大に伴い、2018年4月10日(火)以降、新規購入受付を停止しています。
端的にその理由を説明すると、「申込みが多くなり過ぎたので受付を打ち切った」ということになります。
これには資産残高が増えると高い運用成績をあげにくくなるという、小型株を中心に投資するファンド特有の理由があります。
小型株は発行株式数が限られていますから、特定の組織がたくさん買うことは難しくなるのです。
このため運用会社が多くの購入申込みを受けたからといって、現在投資している株式を買い増せるとは限りません。
その場合は他の魅力的な企業の株式を探すことになりますが、条件に合う企業がうまく見つかるとも限りません。
やむなく低いリターンに留まる運用先に投資せざるを得なくなるため、ファンド全体のリターンが下がり、またファンド自体の魅力も低下してしまいます。
上記のような事態を防ぐには、資産残高を運用可能な範囲内に収めておくことが必要なのです。
従って、SBIアセットマネジメントは、新規申込みを受け付けてもファンドの適切な運用が可能と判断できるまで新規購入受付を停止する判断をしています。
- ジェイクールは株式公開3年以内の中小株の中から、高い成長が見込める銘柄に投資している
- 現在、新規購入受付は停止中
ジェイクールを運用するポイント
ジェイクールは注目のファンドですが、運用はどのように工夫されているのか、ポイントを解説していきます。
新規投資先企業を決める際には、徹底した調査を実施
ジェイクールでは、新規に投資する企業を決める際、徹底した調査や分析を行った上で投資先を選定しています。
書類上の調査だけではなく、投資先の候補となる企業と直接面談を行い、投資先を選定するための重要な情報として活用していることが特徴です。
SBIアセットマネジメントでは投資顧問会社であるエンジェルジャパン・アセットマネジメントの助言を受け、以下の点を中心に総合的に判断した上で投資先企業を決めています。
①中長期高成長戦略の有無・妥当性
②短期的業績の信頼性
③企業経営者の理念・志
④財務面の裏付け、成長性・収益性・安全性・革新性・株価水準SBI小型成長株ファンド ジェイクール 交付目論見書|SBIアセットマネジメント(http://www.sbiam.co.jp/fund/pdf/8931105C_jcool_koufu_20180323.pdf)
投資している企業に対しても、継続的に追跡調査が行われている
ジェイクールでは、現に投資先となっている企業に対しても、継続的に追跡調査を行っています。
追跡調査の内容には、投資先企業へ直接面談を行うことや、電話や電子メールなどによる調査が含まれます。
時間分散、組入比率制限などによる分散投資を実施
ジェイクールでは、投資の手法にも工夫を凝らしています。
ファンドの運用では少しでも収益を多くするために、なるべく安価で購入することが望ましいものです。
また、特定の企業に多額の投資を行うことはファンドの不安定化を招く要因ともなりますから、好ましくありません。
このため、ジェイクールでは分散投資を実施しており、運用においては以下の工夫が行われています。
- 投資先の企業を限定する「銘柄分散」
- 一度に多額の資金を投資するのではなく、時間をかけて徐々に投資する「時間分散」
- 各企業へ投資する金額に上限を設ける「組入比率制限」
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【分散投資で資産を守ろう!メリット・デメリットと効果的な投資戦略】
- ジェイクールの運用は投資先企業を厳選かつ随時チェックしている
- 分散投資を行うなどリスク回避を徹底している
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過去の運用成績
ジェイクールの過去の運用成績について解説していきます。
高い運用成績をあげた時期がある
ジェイクールの基準価額は2005年末の発売開始時から値下がりが続き、2009年から2012年までは2,000円~3,000円と、ほぼ横ばいの状態が続いていました。
その後はゆるやかに上昇を続けた後、2017年11月15日に13,026円となった後に急上昇を続け、2018年2月1日には19,254円をつけています。
わずか2ヶ月半で、基準価額が45%上昇することになりました。
2018年2月以降の基準価額は、16,000円~19,000円の範囲内でアップダウンを繰り返しています。
分配金はないが、その分利益も高い
ジェイクールはこれまで分配金を出したことがありません。
もっとも、その分も運用に回しているために高い利益をあげることへ繋がってると言えるでしょう。
リスクメジャーの値は高い
ジェイクールは中小株、かつ公開後3年以内の企業が主な投資対象となることから、値下がりリスクは他の投資信託よりも高くなる傾向にあります。
事実、モーニングスターが値下がりリスクを示すリスクメジャーの値は、最高の5となっています。
ただし、ここまでの運用成績が示す通り、リスクメジャーが高いからといって必ず値下がりするとは限りません。
主な投資先となる中小株は値動きが大きくなりがちということは、あらかじめ認識しておきましょう。
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- 2013年以降ジェイクールの運用成績は良好
- 値下がりリスクの高いファンドであるという認識は必要
コストはどれだけかかるか
ファンドを選ぶ上で運用成績が良いことはもちろん必要ですが、コストが低いこともファンドを選ぶための要素となります。
ファンドにかかるコストは高め
ジェイクールのコストは高めであり、なかでも購入時手数料の上限額や、信託報酬が高くなっています。
購入時手数料は販売会社により異なる
購入時手数料は、ファンドの購入申込額に対して3.24%が上限額となっています。
あくまでも上限額ですから、販売会社によって手数料額は異なります。
例えば、マネックス証券や楽天証券ではノーロード、つまり購入時手数料が無料のファンドに分類されています。
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信託報酬は高め
信託報酬は純資産総額に対して年1.836%と高めです。
また、信託報酬のなかでも委託会社への報酬が年1.0368%であることが特徴的です。
このなかには、投資顧問会社へ支払う報酬額も含まれます。
しっかりした助言を受けて運用するファンドである分、その対価も信託報酬として求められることになります。
信託財産留保額は標準的
信託財産留保額は換金受付日の時価総額に対して0.3%がかかります。
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- ジェイクールのコストは高いことが特徴
- 購入時手数料については無料の証券会社もある
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ジェイクールを購入するポイント
ジェイクールを購入する際はいくつかのポイントがあります。
特に購入受付が停止されている場合は、再開を待つしかありません。
購入受付が停止中の場合は、再開を待つしかない
ジェイクールは、さまざまな状況により購入受付が停止される場合があります。
2018年8月時点で購入受付は停止中ですから、販売の再開を待つしかありません。
口数単位での購入となることに注意
ジェイクールの購入は口数単位のみとなっており、金額を指定した購入はできません。
従って、購入には基準価額以上の費用が必要です。
おおむね15,000円~20,000円前後の金額が、最低でも必要となるでしょう。
類似商品も検討の選択肢に
2018年8月時点では購入受付停止中のジェイクールですが、他社から以下の類似商品が発売されています。
- スモール・モンスターズ・ジャパン(岡三アセットマネジメント)
- 企業価値成長小型株ファンド(アセットマネジメントOne)
またSBIアセットマネジメントでは、株価が下落しているが企業業績も財務も安定している中小株に投資する「SBI中小型割安成長株F ジェイリバイブ」もあります。
上記の商品も、投資先の選択肢としてご検討してみては如何でしょうか。
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- ジェイクールは口数単位での購入となる
- 購入が停止される場合は類似商品をチェック
まとめ
ジェイクールは基準価額が年間で89.4%、2ヶ月半で45%上昇するなど、高い運用成績を上げたファンドです。
運用会社による厳選投資の結果と言えますが、一方で常に利益をあげられるとは限りません。
厳選投資と引き換えにコストは高く設定されていますから、高い収益率に飛びつかず、十分な検討が必要です。
2018年8月時点では購入受付が停止されていますから、販売の再開を待つか、類似商品への投資も併せてご検討下さい。
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