株の基礎知識

札幌証券取引所(札証)・アンビシャス銘柄を扱うネット証券は?各市場の特徴や上場銘柄についても解説

 

今回は、地方証券取引所のひとつ「札幌証券取引所」について、各市場の上場基準や特徴などを解説していきます。

とくに新興企業向けのアンビシャスは企業育成においても重要な役割を果たしており、RIZAPグループが誕生した市場でもあります。

 

札幌証券取引所の銘柄を取引できるネット証券は限られていますので、こちらもあわせて確認しておきましょう。

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札幌証券取引所(札証)について

札幌証券取引所には「本則市場」と新興企業向けの「アンビシャス」2つの市場がありますが、まずは本則市場について説明していきます。

札幌証券取引所(本則市場)ってどんな市場?

札幌証券取引所は北海道札幌市にある金融商品取引所で、略称は「札証」。

 

札幌証券取引所の本則市場に上場している企業数は以下の通りです。

本則市場:48社(単独上場:8社 、重複上場会社:40社)

 

2019年3月の執筆時点で本則市場に上場している企業は48社と小規模ながら、全国区企業もいくつか上場しています。

 

【9843】ニトリホールディングス
【7751】キヤノン
【4502】武田薬品工業
【8031】三井物産  等々

ただ、これらの企業は東京証券取引所にも『重複上場』しているため、その取引の大半は東証で行われています。

 

重複上場とは?
  • 複数の証券取引所に上場している銘柄(企業)の総称で、企業の知名度を各地で向上させる狙いがあります。

 

東証などの他の証券取引所と同様、札幌証券取引所へ上場するには定められた審査基準をクリアしなければなりません。

例えば、本則市場の場合は「株主数300人以上(上場時見込み)」、「時価総額10億円以上」、「純資産額3億円以上」などの項目が設けられています。

札幌証券取引所は地方証券取引所に分類される

地方証券取引所とは、地方にある証券取引所のことを言います。

かつては京都や神戸、広島、新潟にもあったのですが、統廃合された現在、地方証券取引所は札幌証券取引所と福岡証券取引所の2つ。

 

東京や大阪、名古屋の証券取引所は『三大証券取引所』と呼ばれています。

出典:https://slidesplayer.net/slide/11361505/

企業側にとって上場基準が厳しくない札幌証券取引所への上場は、知名度の向上や資金調達の手段として魅力的でしょう。

 

一方、地方証券取引所の売買高は三大証券取引所に比べてとても少なく、投資家にとっては売買が成立しにくいというデメリットが挙げられます。

このような背景から、地方証券取引所は企業育成を目的とした新興市場の開設に取り組んでおり、札幌証券取引所の『アンビシャス』もそのひとつです。

 

【ここだけチェック!】
  • 札幌証券取引所の本則市場に上場している企業は現在48社
  • 重複上場といって企業は複数の証券取引所に上場することができる
  • 札幌証券取引所は地方証券取引所に分類され、売買高は非常に少ない
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アンビシャスについて

札幌証券取引所の新興企業向け市場「アンビシャス」について説明します。

アンビシャスってどんな市場?

アンビシャスという名称は、ウィリアム・スミス・クラーク博士の「Boys, be ambitious(少年よ、大志を抱け)」が由来となっています。

 

主に地元北海道の企業中心に、将来本則市場への進出を視野に入れた安定的な成長を続けている企業が対象です。

アンビシャス:9社(単独上場会社:8社 、重複上場会社:1社)

 

東証の新興市場であるマザーズやジャスダックと比べてアンビシャスへの上場基準は緩く、審査基準は北海道に関連あることに加え、

  • 「株主数100人以上(上場時見込み)」
  • 「事業継続年数1年以上」
  • 「純資産額1億円以上」

 

などの項目が設けられており、上場企業は現在9社のみですが取引所は企業を増やそうと努めています。

 

2017年度のアンビシャス市場の年間売買代金は、16年度の6倍にもなる3,335億円を記録し、名古屋証券取引所を初めて上回り一躍注目を集めました。

売買高を大きく押し上げる要因となったのは、あの「RIZAPグループ」です。

RIZAPグループはアンビシャスに上場している

2017年に引き続き2018年も、札幌証券取引所の売買高はRIZAPグループが全体の95%以上を占めるなど、アンビシャス市場は大いに盛り上がりました。

2017年のたった1年間で、RIZAPグループの株価は8倍以上に高騰。

 

現在は減速気味ではありますが、ここ数年の相次ぐ企業買収により事業を急拡大させてきました。

株主総会では、株主から市場変更の時期についても聞かれた瀬戸健社長は、市場変更の手続きが遅れていることを認めています。

 

ただ、もしRIZAPグループが東証への市場変更をしてしまうと、アンビシャスの運営は厳しくなってしまうことが想像できるでしょう。

 

単独上場を目指すのか?

重複上場で札幌証券取引所にも名を残すのか?

投資家にとっては目が離せない動きとなっています。

 

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【ここだけチェック!】
  • 札幌証券取引所のアンビシャス市場に上場している企業は現在9社
  • アンビシャスの売買高のほとんどはRIZAPグループが占めている
  • RIZAPグループは東証への市場変更手続きに動き始めている
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札幌証券取引所の銘柄を取引できるネット証券は?

以下、代表的なネット証券を取り上げてみました。

会社名 東証 大証 名証 札証 福証 ジャスダック マザーズ セントレックス アンビシャス Q-board
GMOクリック証券 × × × × × ×
SBI証券
マネックス証券
楽天証券 × × × ×
松井証券
ライブスター証券 × × × × × ×

SBI証券やカブドットコム証券、マネックス証券、松井証券などで札幌証券取引所の銘柄を取引することが可能となっています。

その他、札証の特定正会員になっている証券会社であれば取引できますので、詳しくは札幌証券取引所のHPをご確認下さい。

 

狙っている銘柄がありましたら早速、無料口座開設後に上場銘柄の取引を始めてみてはいかがでしょうか。

 

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まとめ

札幌証券取引所の「本則市場」と新興企業向け「アンビシャス」に上場する銘柄の特徴や違いなどがお分かり頂けたかと思います。

また、『重複上場』というワードを初めて聞いたという方も多いでしょう。

 

RIZAPグループは東証への単独上場を進めているのか、それとも札幌証券取引所との重複上場を目指しているのか。

この辺りは投資家にとって重要となりますので、札幌証券取引所の動きについても把握しておきましょう。

 

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