絶対読んで欲しい編集部おすすめ記事4選!
「円高に伴い株価が下落した。」
「この先は円安が見込まれるから株は買いだ!」
このような話はよくニュースやSNS等で目にしますね。
株と為替には深い関係があるということは皆さんご存知でしょうが、具体的にどんな関係があるかは意外と複雑な話になります。
今回は、為替によって株が上がったり下がったりする理由をわかりやすく説明していきます。
>>【無料】ゼロから安定して稼ぎ続ける投資家育成講座をタダで学ぶ目次
株と為替の関係
株がどのように為替の影響を受けるのかを説明しましょう。
為替とは?円高・円安の意味
為替とは、通貨同士の交換レートです。
1ドル=110円だったものが、1ドル=105円になれば、為替が円高になったと表現します。
今まで1ドルを110円で買っていたのが105円で買えるようになった状態であり、ドルの価値が下がった(ドル安)、逆に言えば、円の価値が上がった(円高)ということです。
海外にたびたびお出かけの方は、同じ日本円の金額でも、旅行先の国で両替をした時に受け取れる現地通貨が多くなったり少なくなったりすることにお気づきでしょう。
これは為替が日々動いているからです。
なぜ株価と為替は連動しているのか
日本の株価が上がったか下がったかは、日経平均やTOPIXといった市場の動きを表す指標の変化でわかります。
ネットやテレビの経済・金融ニュースで毎日取り上げられますが、そこで「円高に伴い株価が下落」、「円高一服で株価が下げ止まり」といった話が頻繁にされます。
株は為替の影響で上がったり下がったりすることは皆さんご存知でしょう。
では、なぜそのような関係があるのでしょうか?
株価はその会社の利益の多い少ない(業績)によって上下します。
将来、会社の利益が増えると予想する人が増えれば、これまで以上に多くの人がその会社の株を買い、株を売る人は減るので、その企業の株価は値上がりします。
将来の利益が減ると予想する人が増えれば逆のことが起こります。
株価と為替が連動しているのは、日経平均やTOPIXを構成する個別の企業の多くの業績が為替に関係しているからです。
▼おすすめ記事
【日経平均とTOPIXの違いとは?投資チャンスを生む活用法も解説】
- 為替とは通貨同士の交換レートで日々変動している
- 為替によって多くの企業の業績(株価)が良くなったり悪くなったりする
円高で日経平均株価が下がる(株安)理由
円高になると日経平均株価が下がる理由を具体的に説明します。
日経225銘柄にハイテク・自動車産業が多い
日経平均株価とは、日本を代表する225銘柄の上場株式の平均株価です。
どんな企業の株価が日経平均株価を構成していて、その影響度合いはどれくらいかについては、とても専門的なお話しになります。
簡単に言うと、日経225銘柄には為替の影響を受ける「とりわけ円高で業績が悪くなり、円安で業績が良くなる企業」が多く採用されているのです。
具体的に言えばハイテク、自動車産業などです。
そのため、円高になると日経平均株価は下がり、円安になると上がるという関係が長らく続いています。
日本の経済が強くなれば円の価値が高まり、日本の株価は上がりそうなものですが(実際に、アメリカは自国通貨ドルの上昇にともなって株高になることが多いです)、日本では逆になっているのです。
このことを奇妙と言う人もいますが、輸出による利益に依存している企業が日本には多いからであると考えると納得できます。
海外投資家の影響力が大きい
もうひとつ、為替と株価の関係の背景にあるのは海外投資家です。
日本株の約7割が海外投資家によって売買されています。
そのため、海外投資家がどれだけの日本株を買ったか売ったかによって、日経平均が上下するという関係があります。
ニュースなどでよく「外国人投資家の売買動向」が取り上げられるのは、株式市場に参加する人たちはみんな海外投資家がこの先、株を買うのか売るのかを気にしているからです。
海外投資家は個別の企業の業績見通しだけでなく、為替の動向によって株を買うか売るかを決めることが頻繁にあります。
例えば、円高になると、これまで買って持っていた株が彼らの通貨(例えばドル)換算で十分値上がりしたから、ここで株を売って利益を確定させるといったことです。
実際に海外投資家の売買代金の過去の推移を見ると、海外投資家が株を売り越している週は日経平均株価の下落傾向が強いことがわかります。
▼おすすめ記事
【米国FRBの利上げは日本株にどう影響するの?解説します】
- 円高で株安になる理由①円高で業績が悪くなる企業が多く日経平均株価を構成しているから
- 円高で株安になる理由②円高で株を売りたがる海外投資家が売買の多くを占めているから
スポンサードサーチ
株式投資に活かそう!為替の影響を受けやすいセクター
どの株を買うか売るか決めるためには、どんなセクターが為替の影響をどの方向に受けやすいのかを具体的に理解しておく必要があります。
輸出関連
輸出関連のセクターは円高で株は安くなり、円安で株は高くなる傾向にあります。
具体的には、自動車、電気・電子関連などです。
特に自動車業界は下請けなどで関係する企業が他のセクターよりはるかに多く、自動車メーカーだけでなく数多くの企業の株価が影響を受けます。
為替が円高になると、外貨建てで輸出をしていれば(輸出業者の多くがドル建てで輸出しています)、円換算の手取りが減って業績が悪くなります。
逆に円安になれば、海外での販売価格を下げることができ、他国の安い製品の脅威にさらされる危険が減り、円換算の手取りも増加して業績が良くなります。
輸入関連
輸入関連のセクターは円高で株は高くなり、円安で株は安くなる傾向にあります。
具体的には原材料を輸入に頼っている電力・ガス、紙・パルプ産業など。
為替が円高になれば、これら企業は材料を安く仕入れられるようになり、コスト削減で業績は上がります。
逆に円安になれば、材料のコストアップで業績は下がります。
また、これらの企業は円高の影響を受けない国内売上が大部分を占めることが多く、円高が売上に悪影響を及ぼすことは少ないと言えます。
▼おすすめ記事
【経済ニュースを株式投資の判断材料に活かす為の基本知識を学ぼう】
- 輸出関連のセクターは円高で株は安くなり、円安で株は高くなる
- 輸入関連のセクターはその逆となります
まとめ
今回は株と為替の関係をわかりやすく解説してみました。
実際の株価は単純な為替の上下だけでなく、さまざまな要因に関係しています。
株を売りたい証券会社などは、為替の話をセールストークに持ち出してくることもありますが、その話がどれだけ信憑性があるのかを判断するためには、やはり株と為替の関係を理解しておく必要があるでしょう。
絶対読んで欲しいおすすめ記事!
いいね!しよう
情報を受け取れます