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アクティブ型投資信託は、インデックスファンドよりもリスクが高いと見られがちです。
また、多くのアクティブ型投資信託は運用成績が悪いとも言われています。
しかし、アクティブ型投資信託には多種多様なファンドがありますから、選び方次第では高いリターンが得られるファンドを見つけることができます。
もちろん高いリターンを得るには、事前のチェックと十分な検討が欠かせません。
今回は、アクティブ型投資信託の特徴と、良いファンドを選ぶポイントを中心に解説します。
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そもそもアクティブ型投資信託とは、どのようなファンドなのでしょうか。
インデックスファンドとの違いも含めて、説明していきます。
ベンチマークよりも高い運用成績をめざす
アクティブ型投資信託は、収益が期待できる業界や企業を選んで投資するファンドです。
日経平均やTOPIXなどのベンチマークよりも、高い収益をめざすことが基本となります。
インデックスファンドと異なり、ファンドマネージャーの手腕が運用成績に大きく反映することが特徴です。
このため、同じ種類のファンドでも運用会社によって運用成績が異なる場合もあります。
多くの投資信託はアクティブ型
投資信託の分類では、インデックスファンドや絶対収益型以外のファンドは、アクティブ型に分類されることが一般的です。
従って、多くの投資信託はアクティブ型に分類されます。
絶対収益型との違い
アクティブ型はベンチマークよりも高い運用成績を目指すことが目的ですが、収益をあげるという目標には必ずしも繋がらないことに留意が必要です。
例えば、1年間でベンチマークが5%下落した場合、アクティブ型運用の結果3%下落した場合はどうなるでしょうか。
投資家は「損をしたのだからダメではないか」と思いがちですが、ファンド自体の評価は、ベンチマークよりも運用成績が良かったので問題無しということになります。
この点は、いかなる状況でも収益をあげることを目指す「絶対収益型」と異なります。
従って、アクティブ型投資信託は一時的に運用成績がマイナスになる場合があることを認識しておくことが大切です。
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アクティブ型投資信託に投資するメリット
アクティブ型投資信託に投資することには、いくつかのメリットがあります。
どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
ベンチマークを超える利益が得られる可能性がある
インデックスファンドの場合、得られる利益はベンチマークに依存します。
従って、TOPIXをベンチマークとするインデックスファンドの場合、TOPIXの値上がり幅以上の利益は期待できません。
一方、アクティブ型投資信託の運用成績は、ある程度ベンチマークに左右される面はあるものの、基本的にはファンドマネージャーや運用会社次第となります。
このため、アクティブ型投資信託ではベンチマークを超える大きな利益が得られる可能性があります。
例として、SBIアセットマネジメントが運用する「中小型割安成長株F ジェイリバイブ」は、2017年の1年間で基準価額が60%前後上昇しました。
2017年のTOPIXは2割前後の上昇であったため、ジェイリバイブに投資していた方は、ベンチマークを超える大きな利益を得られたことになります。
相場が下落基調でも、利益を得る可能性がある
アクティブ型投資信託では、相場が下落基調でも利益を得られる可能性があります。
インデックスファンドの場合はベンチマークに沿った値動きをするため、ベンチマークが下落すると自動的に損失をこうむることになります。
一方でアクティブ型投資信託では、ベンチマークが下落基調ということが損失に直結するとは限りません。
ファンドマネージャーの工夫次第で、相場が下落基調の場面で利益を得る可能性もあるのです。
テーマ型の投資も可能
アクティブ型投資信託には、あるテーマに合致する企業に投資する「テーマ型」もあります。
例えば、以下のようなテーマがあげられます。
- ある特定の地域に本社を持つ企業に投資する
- 特定の企業グループに投資する
- 健康や環境に配慮する企業など特定のキーワードに合致する企業に投資する
テーマ型ファンドは、ご自身の主義主張に近い企業に投資できる点がメリットです。
一方でご自身の考えに一致することと、利益を上げられることは別ですから、投資前に運用成績などチェックすることは欠かせません。
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アクティブ型投資信託の手数料
アクティブ型投資信託の手数料は高いのでしょうか。
投資する際に気になる手数料について、解説していきます。
インデックス型よりも高い場合が多い
アクティブ型投資信託の手数料は、インデックス型よりも高い場合が多いです。
モーニングスターの記事『ゼロから分かる投資信託「パッシブを知るとアクティブがもっと分かる!」』には、国内大型株ファンドを5年間保有したコストの計算結果が公表されています。
計算結果は以下の通りとなります。
- インデックスファンドは4.6%(年平均0.92%)
- アクティブファンドは10.6%(年平均2.12%)
ここでいうコストは、手数料、信託財産留保額、5年分の信託報酬を合計したものです。
従って、平均的なアクティブ型投資信託ではインデックスファンドの倍以上の手数料が必要ということになります。
これを裏付けるように、アクティブ型投資信託では信託報酬が年1.5%以上となるファンドも多くなっています。
なかには年2%を超える信託報酬が必要なファンドもあります。
信託報酬はファンドの保有期間に応じてかかりますから、5年間保有すれば信託報酬だけで10%を超えてしまいます。
一方でインデックスファンドの信託報酬は、国内株式で年0.5%未満、国際株式でも1%未満のファンドが多くなっています。
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ノーロードのファンドもある
アクティブ型投資信託はインデックスファンドよりも手数料が高くなりがちですが、ノーロードファンドもたくさんあります。
なかにはクローバー・アセットマネジメントが運用する「らくちんファンド」のように、購入時・解約時手数料、信託財産留保額のいずれも不要なファンドもあります。
また購入時手数料が必要なファンドでも、購入する証券会社によって手数料が変わったり、無料になる場合もあります。
例えば、SBIアセットマネジメントが運用する「小型成長株ファンドジェイクール」では、購入時手数料は3.24%が上限となっています。
しかし、マネックス証券や楽天証券では、ノーロードのファンドとして扱っているため、購入時手数料は不要です。
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アクティブ型投資信託に投資する際の注意点
アクティブ型投資信託に投資する際の注意点を解説していきます。
ベンチマークを超える値下がりの可能性もあるので損切りは確実に
アクティブ型投資信託に組み入れられている銘柄は、インデックスファンドと大きく異なる場合も少なくありません。
従って、ファンドの値動きはベンチマークに準拠するとは限りません。
このため、事前に「基準価額がこの値段以下になったら手放す」という損切りの価格を決めておきましょう。
もし値下がりが現実となった場合は、損切りを確実に実行することがあなたの資産を守ることにつながります。
過去の運用成績とベンチマークを比較しよう
アクティブ型投資信託を検討する場合は、過去の運用成績をチェックすることが欠かせません。
信託報酬などのコストを差し引いたリターンが、ベンチマークを基準として値動きをするインデックスファンドと比べて高いかどうか、チェックすることが大切です。
例えば、日本株式なら日経平均やTOPIXがベンチマークとなります。
もし検討中のアクティブ型投資信託のリターンが、インデックスファンドよりも低い場合は、そのアクティブ型投資信託への投資は避けることが賢明です。
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特定の業種に投資する場合は業種ごとの景況も要チェック
もし特定の業種を対象としたアクティブ型投資信託に投資する場合は、業種ごとの景況もチェックしておきましょう。
投資対象の業種が不況になった場合は、経済全体が好況であっても基準価額が下がってしまう恐れがあります。
逆に、経済全体は不況であってもその業種が好況である場合は、基準価額が上昇を続ける可能性もあります。
海外に投資するファンドの場合は為替リスクを取るかどうかも考慮が必要
海外に投資するファンドの場合、基準価額は為替の影響も受けることになります。
もし為替が円高になると、運用成績がよくても基準価額が下がってしまうことに繋がるのです。
これを避けるためには為替ヘッジありのファンドを選ぶことになりますが、その分コストがかかります。
逆に為替が円安になると、為替ヘッジなしのファンドでは運用成績の上昇が期待できます。
このように、為替リスクを取るかどうかは一長一短がありますから、為替相場の動きも検討材料に加え、十分考慮することが必要です。
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- アクティブ型投資信託の購入後は定期的な基準価額のチェックが必要
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まとめ
アクティブ型投資信託は、うまく選ぶと高い収益が期待できます。
そのためには、運用成績などの調査が欠かせません。
運用成績は証券会社やモーニングスターなどで簡単に確認できますから、必ずチェックを行い、運用成績の悪いファンドに投資しないようにすることが大切です。
あわせて、手数料の影響を考慮した年間リターンも考慮に加えることが必要です。
少なくともあなたが共感するテーマのファンドがあったからといって、飛びつくことは避けるように心掛けましょう。
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