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投資信託には株式だけ、債券だけというファンドが多いですが、一方でバランス型と呼ばれるファンドもあります。
バランス型投資信託は、少額でも分散投資ができるなどのメリットがありますから、魅力的な商品に見えます。
しかし、株式や債券、REITだけで構成されているファンドと異なる点として、どの資産にどれだけ投資しているかが一見して分かりにくいといったデメリットもあります。
そのため、運用報告書をチェックするなど投資家自身での確認も欠かせません。
今回は、バランス型投資信託の特徴とメリットやデメリット、及びバランス型投資信託に投資する際のポイントを解説します。
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バランス型投資信託とは、どのような商品なのでしょうか。
本記事では、この点から解説していきます。
投資先の種類が1つだけでなく、いくつかの資産に分けて投資する
多くの投資信託は、日本株式や海外債券に投資するもの、金に投資するものなど、投資先の種類が1つに限られるファンドが多いです。
しかし、バランス型投資信託は日本株式と日本のREIT(不動産投資信託)など、複数の種類に分けて投資することが特徴です。
バランス型投資信託のなかには、国内株式、先進国株式、海外債券などのように、3種類以上の資産に投資するファンドもあります。
リスク資産への投資割合に応じて4種類に分けられる
投資信託のレーティングを行うモーニングスターでは、バランス型投資信託をリスク資産への投資割合に応じて、以下の4種類に分けています。
ここでいうリスク資産とは、株式やREITのことを指します。
カテゴリー | リスク資産への投資比率 |
成長 | 75%以上 |
バランス | 50%以上75%未満 |
安定成長 | 25%以上50%未満 |
安定 | 25%未満 |
バランス型投資信託の一例
バランス型投資信託には、大きく分けて「投資対象の資産を限定しているファンド」と「幅広い資産に投資して利益を狙うファンド」の2種類があります。
投資対象の資産を限定しているファンドの例として、三菱UFJ国際投信の「東京関連オープン(円投資型)」や、岡三アセットマネジメントの「イオングループ・ファンド」などが挙げられます。
一方で、幅広い資産に投資して利益を狙うファンドには、楽天投信投資顧問の「みらいファンド」などがあげられます。
- バランス型投資信託は複数の資産に投資して利益を目指すファンド
バランス型投資信託のメリット
バランス型投資信託には、他の種類のファンドにはないメリットがいくつかあります。
バランス型投資信託に投資することで、分散投資ができる
バランス型投資信託は国内株式と国内REITなど、いくつかの資産に分けて投資するファンドであることが特徴です。
従って、バランス型投資信託に投資することで自動的に分散投資できることがメリットです。
また、ファンド自体で分散投資がされていることから、大きな値下がりをしにくいという点もメリットとなります。
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少額でも多くの資産に投資できる
個人投資家でも複数のファンドに投資することはもちろん可能ですが、どうしてもある程度のお金が必要となります。
これに対して、バランス型投資信託は、少額でも多くの資産に投資することができます。
お持ちの資産が少ない方でもバランス型投資信託に投資することで、複数のファンドに投資することと同じようなメリットが得られます。
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リバランスの手間が軽減できる
バランス型投資信託は運用状況に応じて、ファンドに組み入れる資産は運用会社により適宜変更されます。
このため、投資家自身でリバランスを行う手間が軽減できることがメリットです。
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- バランス型投資信託は少額から分散投資が可能
- 大きな値下がりのリスクが少ないというメリットがある
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バランス型投資信託のデメリット
バランス型投資信託にはメリットだけでなくデメリットもありますので、その内容を解説します。
資産比率を自由に調整できない
バランス型投資信託に組み入れられている資産の比率は、運用会社の判断で決めるものです。
これはリバランスの手間が軽減できるメリットがある一方、投資家の判断で資産比率を自由に変更できないというデメリットもあります。
例えば、新興国株式を一定割合組み入れているバランス型ファンドの場合、運用の過程で投資家は以下のような要望を持つかもしれません。
- 新興国株式のリスクが高まったので、その部分だけ投資割合を下げたい
- 新興国株式のベンチマークが上昇しているので、投資割合を上げたい
しかし、上記の要望をバランス型投資信託そのもので解決することはできません。
この場合は、別のファンドに投資先を変更するなどの対応が必要となります。
資産比率がわかりにくい場合があり、知らないうちに高いリスクを負う可能性もある
多くの資産に投資するバランス型投資信託では、ファンド自体がどの資産に投資しているかが分かりづらい場合があります。
また、リスクの高い資産が大きく値上がりした場合は、ファンドの資産全体に対してリスクの高い資産の割合が増すことを意味します。
このため、あなたが知らないうちに高いリスクを負う可能性もあります。
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- バランス型投資信託は資産比率を自由に調整できない
- リスクや手数料が高くなる可能性がある
バランス型投資信託に投資する際のポイント
バランス型投資信託に投資する際には、ぜひチェックしておきたいポイントがあります。
どの資産にどれだけ投資しているか、運用報告書などで確認を
バランス型投資信託は複数の種類の資産に投資するファンドですから、運用先はある程度運用会社で調整してくれます。
しかし、投資は自己責任が原則ですから、運用会社に任せっきりではいけません。
- どの資産にどれだけの割合を投資しているか
- それぞれの資産について、利益や損失の状況はどうか
ファンド自体の損益を見て「上がった、下がった」と一喜一憂するのではなく、上記の内容について、運用報告書などで定期的に確認することが必要です。
代表的なベンチマークの動きを把握しておこう
バランス型投資信託に含まれる投資先には、以下の通り対応するベンチマークがあります。
資産の種類 | ベンチマークの例 |
日本株式 | TOPIX、日経225(日経平均) |
日本債券 | NOMURA-BPI総合 |
海外株式 | ダウ平均、S&P500、FTSE100、ユーロ・ストックス50 |
海外債券 | JPモルガンGBI‐EMグローバル・ダイバーシファイド |
不動産 | S&P グローバルREIT、S&P 先進国 REIT |
たとえば日本株式と海外株式が含まれるバランス型投資信託であれば、TOPIXや日経平均に加えて、ダウ平均指数やS&P500指数などの動きも把握しておくことが必要です。
ベンチマークの動きを把握しておくことによって、バランス型投資信託の買い時や売り時をチェックする有効な資料となります。
- バランス型投資信託へ投資の際は、運用状況や関連するベンチマークをチェックしておくことが重要
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まとめ
バランス型投資信託は、投資するだけで分散投資ができるファンドです。
それ自体は優れた商品と言えますが、どの資産にどれだけ投資されているかがひと目でわかりづらい場合もあります。
バランス型投資信託であっても運用会社に任せきりにせず、運用報告書を定期的にチェックすることが大切です。
また、投資しているファンドに関連するベンチマークについても、日頃からチェックすることをおすすめします。
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