絶対読んで欲しい編集部おすすめ記事4選!
資産運用では投資信託に限らず、購入したまま放置し続けることは良い結果を生みません。
定期的に運用成績をチェックした上で、より多くのお金を稼ぐよう努めることが重要です。
その手法の1つに、リバランスがあります。
リバランスを行うことによって、より多くの収益をあげることが可能となります。
今回は、稼ぐ手法として有効なリバランスについての具体的な方法やタイミングなど解説していきます。
>>【無料】ゼロから安定して稼ぎ続ける投資家育成講座をタダで学ぶリバランスとはなにか?
リバランスは投資信託で収益をあげるために必要な手法のひとつです。
資産構成を当初定めた資産配分に戻すこと
投資信託を始める際には、各自のアセットアロケーションに基づき資産配分を決め、さまざまな投資信託から選んで購入することとなります。
それぞれの投資信託には値動きがありますから、時間の経過とともに運用成績にはばらつきが生じます。
その結果、資産構成は当初に定めた配分からズレることになります。
このズレをそのままにしておくと、資産全体のリスクが過大となる恐れが出てきます。
適正なリスクで資産運用を続けるためには、投資信託の売買を通して当初定めた資産配分に戻す「リバランス」が必要です。
どの投資信託も常に高収益を得られるわけではない
特定の投資信託で大きな利益を出し続けている場合は、そのままにしておくと資産構成に大きなばらつきが生じることになります。
これはリバランスの必要が生じている事態ですが、「ずっと儲かっているのに、どうして稼ぎ頭の資産を削減しなければならないのか」という疑問を持つ方もいるでしょう。
しかし、投資信託にも値動きがあることを忘れてはなりません。
すなわち、今までずっと儲かっていたからといって、これからも稼ぎ続けられるとは誰も保証してくれないわけです。
とくに基準価額の上昇が長く続いた投資信託は割高になっている場合が多く、ひとたび値下がり局面に入ると大きな下落に見舞われる恐れもあります。
このようなリスクを小さくするためにも、リバランスは必要です。
▼おすすめ記事
【投資信託は売り時も重要!運用中に訪れる5つの売却タイミング】
リバランスによって運用成績が上昇する
リバランスの主なメリットに、運用成績の上昇が期待できるという点があげられます。
2016年11月、QUICK資産運用研究所の高瀬浩氏による「リバランスで9%も成績アップ 投信の分散投資」記事が、NIKKEI STYLEから公表されました。
公表された記事によると、
10年間の運用成績はずっと放置するよりも、途中でリバランスした場合のほうが4.8~6.6%高くなりました。
リバランスは基準価額の割高な投資信託を売り、基準価額の割安な投資信託を買うことでもあります。
このためリバランスによって投資の基本である「安く買って高く売る」ことを実践でき、運用成績をアップする効果があります。
リバランスは難しくない
リバランスは、投資信託の売買によって行うもの。
当初の資産配分を超えた分を売り、足りない分を買うことがリバランスの基本です。
従って、リバランスは難しいものではなく、投資信託の取引をしている人なら誰にでもできます。
- リバランスは投資信託の売買を通して当初に定めた資産構成に戻す手法
- リバランスを行うことで運用成績アップが期待できる
リバランスの方法いろいろ
リバランスにはさまざまな方法がありますので、代表的な方法を解説していきます。
構成割合が多くなった投資信託を売り、少ない投資信託を買う
リバランスの基本は、当初よりも構成割合の多くなった投資信託を売り、構成割合の少ない投資信託を買うことです。
この方法は、資産総額を変えないことを前提とした方法です。
購入する投資信託は、これまで投資していたものと同じ商品である必要はありません。
同様の商品で、より運用成績の高い投資信託を購入することも1つの方法です。
▼おすすめ記事
【良い投資信託選びをするためのアセットアロケーションの考え方とは】
買い増しをしてリバランスをする
お金に余裕がある場合は、投資信託を買い増すことで資産総額を増やし、リバランスをする方法もあります。
この場合は、構成割合の変わらない投資信託についても当初の資産構成になるように買い増す必要があります。
積立投資をしている場合は積立金額や商品を変える
積立投資をしている場合は、月々購入する商品や積立金額を変えることで、徐々にリバランスする方法もあります。
買い増しをしてリバランスをする方法の一種とも言えるでしょう。
毎月一定額を購入しているならば、ドル・コスト平均法によって割安に購入できますから、さらに有利となります。
お金を取り崩したい場合は投資信託を売ってリバランス
あなたの経済状況によっては、お金を取り崩す必要に迫られる場合もあるでしょう。
この場合、投資信託の一部を売るリバランス方法があります。
当初の資産構成を維持したい場合、儲かっている投資信託はもちろん他の投資信託も売却することになります。
- リバランスには大きく分けて、資産総額を変えない方法、買い増しをする方法、資産を取り崩す方法がある
スポンサードサーチ
リバランスをするタイミング
リバランスはどのような場合に行えばよいかというタイミングも重要ですので、主な手法について解説します。
定期的なリバランス
リバランスを行う方法のひとつに、1年に1回など定期的に行う方法があります。
リバランスの頻度は、半年や1年に1回が目安です。
それ以上の頻度でリバランスをしても運用成績は上がらず、かえって以下の理由などによる運用成績の低下につながります。
- 信託財産留保額などの手数料がかさむ
- 値上がりしても短期間で売却することとなり、利益を十分に得られない
資産構成が5~10%ズレたらリバランス
リバランスには定期的に行わない代わりに、当初の資産構成から5~10%ずれたらリバランスする方法もあります。
相場の状況によっては、年1回など機械的にリバランスするよりも、よい成績をあげられる場合もあります。
半年や1年に1回、定期的に資産状況をチェックして、当初の資産構成から5~10%ずれたらリバランスを行うこともよい方法の1つです。
源泉徴収口座の場合は頻繁にリバランスしない
もし源泉徴収口座を利用している場合は、頻繁なリバランスはおすすめできません。
これは、源泉徴収される税金と関係があります。
投資信託で利益を確定した場合、売却時の利益から20.315%の税金が天引きされますが、投資信託は損失となる場合もあります。
このため証券会社では年間の取引を通算して、余分に天引きされていた税額を翌年の初めまでにあなたの口座へ戻しています。
しかし、税金が口座へ戻されるまでの間、余分に天引きされてしまった分のお金を運用に使うことができない点はデメリットです。
このようなことを防ぐためにも、特に源泉徴収口座の場合は、年1~2回のリバランスにとどめることがおすすめです。
▼おすすめ記事
【投資信託の税金と確定申告を理解し賢く節税しよう!】
- リバランスの方法には、年1~2回定期的に行う方法と、資産構成が5~10%ずれたら行う方法がある
- 源泉徴収口座の場合は税金の関係から頻繁にリバランスを行わないこと
まとめ
リバランスは、投資信託でより多くの利益を上げるために有効な方法です。
10年間で5%アップの場合でも、30年間では複利効果もあり約16%のアップとなりますから、あなどれません。
簡単な計算をした上で適切に投資信託を売買する手法ですから、リバランスは誰にでも行うことができます。
リバランスの方法は大きく分けて買い増すか売却するかであり、リバランス終了後の資産総額を現状から変えるかどうかによっても異なります。
資産総額を増やすかどうかは、あなたの経済状況によって決めるとよいでしょう。
またリバランスは、あまり頻繁に実施しないことがおすすめです。
半年や1年に1回運用成績のチェックを行い、必要に応じてリバランスをするとよいでしょう。
絶対読んで欲しいおすすめ記事!
いいね!しよう
情報を受け取れます