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投資における評価を見ると、アウトパフォーム、アンダーパフォーム、ニュートラルといった用語を見かけることがあります。
投資信託において、これらの用語はファンドの評価を示す1つの指標。
求められる評価はアクティブファンドとインデックスファンドで異なりますが、それぞれはどのような意味であり、またどの状態が好ましいのでしょうか。
今回は、それぞれの用語の意味とファンドごとに求められる評価について解説します。
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アウトパフォーム、アンダーパフォーム、ニュートラルとは、それぞれどのような状態なのでしょうか。
この点について、解説していきます。
アウトパフォームとは?
アウトパフォームとは、指定した期間におけるファンドの運用成績がベンチマークよりも上回る、あるいは上回りそうな状態を指します。
ベンチマークの例として、国内株式では日経平均やTOPIXがあげられます。
比較対象となるベンチマークはファンドを発売開始する時点であらかじめ決められていますから、Webサイトや目論見書などで確認しておきましょう。
なお、アウトパフォームは「アウトパフォーマンス」とも呼ばれます。
アンダーパフォームとは?
アンダーパフォームは、「アンダーパフォーマンス」とも呼ばれ、アウトパフォームと反対の状態を指します。
すなわち、ファンドの運用成績がベンチマークを下回る、あるいは下回りそうな状況のことを言います。
ニュートラルとは?
ニュートラルとは、ファンドの運用成績がベンチマークと同じ状況を指します。
あくまでも対象とするベンチマークとの比較
アウトパフォーム、アンダーパフォーム、ニュートラルといった状態は、あくまでも対象とするベンチマークとの比較であることに留意が必要です。
つまり、アウトパフォームだからといって利益を得るとは限らず、一方でアンダーパフォームだからといって損失をこうむるとも限りません。
例えば、指定した期間におけるTOPIXが5%の値下がりだった場合、評価は以下の通りとなります。
下落・上昇率 | 評価 |
値上がり | アウトパフォーム |
±0% | アウトパフォーム |
5%未満の値下がり | アウトパフォーム |
5%の値下がり | ニュートラル |
5%を超える値下がり | アウトパフォーム |
一方でTOPIXが5%の値上がりだった場合、評価は以下の通りとなります。
下落・上昇率 | 評価 |
5%を超える値上がり | アウトパフォーム |
5%の値上がり | ニュートラル |
5%未満の値上がり | アウトパフォーム |
±0% | アウトパフォーム |
値下がり | アウトパフォーム |
- アウトパフォーム、ニュートラル、アンダーパフォームとは、ベンチマークと比べてどのような運用成績であったかを示している
インデックスファンドやアクティブファンドとの関係
アウトパフォームやアンダーパフォームは、ファンドの種類とどのような関係にあるのでしょうか。
続いてはこの点について解説します。
アクティブファンドは、アウトパフォームを狙う
アクティブファンドは、ベンチマークを上回る運用成績を目指すファンドです。
このため、アクティブファンドの運用目標はアウトパフォームの状態となります。
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インデックスファンドは、ニュートラルを狙う
インデックスファンドは、ベンチマークと同じ値動きを目指すファンドです。
このためインデックスファンドの運用目標は、ニュートラルの状態となります。
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絶対収益追求型ファンドは、アウトパフォームとは限らない
絶対収益追求型ファンドは、相場がいかなる状況であったとしても、常に利益を出すことを目指すファンドです。
このことは、アウトパフォームとは直接関係がないことに留意が必要です。
従って、収益が出ていてもアンダーパフォームとなる場合もあります。
とくに絶対収益追求型ファンドは、ベンチマークが上昇基調にある場合はアンダーパフォームになりやすい特徴があります。
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- アクティブファンドはアウトパフォームを、インデックスファンドはニュートラルをそれぞれ運用目標としている
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ファンドへの投資に生かすポイント
ここではアウトパフォームなどの情報を、ファンドへの投資に生かすポイントについて解説していきます。
良いファンド選びの1つの材料として使うこと
ファンド選びでチェックすべきポイントは、手数料などほかにもあります。
このため、アウトパフォームかどうかの情報はあくまでもファンド選びの材料の1つとして使うことが求められます。
また、アウトパフォームかどうかの比較は、ファンドごとに指定されたベンチマークとの比較で意味を持つものです。
このためTOPIXを比較対象とするファンドにおいて、日経平均と比較してアウトパフォームかどうか調べても、あまり意味がありません。
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ベンチマークからどれだけ上回っているかも注目
アクティブファンドの場合は、単にアウトパフォームかどうかだけでなく、ベンチマークからどれだけ上回っているかという点にも着目しましょう。
多少上回る程度であれば、インデックスファンドに投資した方が良いとも言えます。
アウトパフォームが多いインデックスファンドを避けるべき理由
ファンドを探していると、インデックスファンドにもかかわらずアウトパフォームとなっており、しかもその上回り幅が大きい商品を見かけるかもしれません。
このようなファンドにはつい投資したくなりますが、できれば避けましょう。
なぜなら、インデックスファンドの基準価額はベンチマークと連動して動くことを目指すものですから、インデックスファンドの値動きがベンチマークと異なる時点で運用が上手くいっていないことになります。
従って、たまたま利益が出ているに過ぎず、将来予期せぬ損失を出す恐れもあることがその理由です。
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- アウトパフォームなどの情報は、ファンド選びの情報の1つとして活用することが大切
まとめ
アウトパフォーム、アンダーパフォーム、ニュートラルは、ファンドの運用成績をベンチマークと比較する上で便利な指標です。
ただし、絶対収益追求型など、これらの用語で評価するに適さないファンドもあります。
あくまでもファンド選びの1つの指標に過ぎませんから、手数料などほかの項目もよく検討した上で、投資先を決めましょう。
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